クロコダイル製品はカビに強い?よくあるカビ発生原因とは

高級感と耐久性で人気のクロコダイル製品ですが、湿気や不適切な保管方法によってカビが発生するリスクもあります。本記事では、クロコダイル製品の特徴やカビ対策について詳しく解説します。
目次
クロコダイル製品の特徴
クロコダイル製品は、革の中でも特に高級素材として知られています。その美しい模様や光沢、耐久性は他の素材にはない魅力です。しかし、天然素材であるため、湿気や温度変化に敏感で、適切な手入れが必要です。特に表面にしみや汚れが残ったままだと、カビが発生しやすくなるため注意が必要です。
カビ発生の主な原因
カビが発生する条件は、主に以下の3つです。
- 湿気湿度70%以上の環境はカビが繁殖しやすい。
- 汚れ汗や油脂、ホコリなどが表面に付着すると、カビの栄養源になる。
- 換気不足密閉された場所で保管すると空気が滞留し、カビが発生しやすい。
クロコダイル素材は適切に乾燥させないと、内部に湿気が残りカビの温床となる場合があります。
バッグや財布にカビが発生しやすい条件
クロコダイル製のバッグや財布は、日常的に使うアイテムであるため、以下のような状況でカビが発生しやすくなります。
- 雨の日に使用後、濡れたまま放置する
- 長期間クローゼットや押し入れに収納する
- 内部に湿ったものを入れたまま放置する
特に日本のような高湿度の気候では、湿気対策が不可欠です。
昔はハンドバッグを購入されたお客様には箱に入れて納品していましたが、そのまま押し入れやクローゼットに保管される方が多く、箱から出してみると表面は何ともなくてもバッグを開けると内部がカビだらけということがよくありました。そのため現在では箱を希望のお客様以外は箱には入れず布の袋(内部が起毛状態)に入れてお納めしております。
カビを防ぐための正しい保管方法
クロコダイル製品を保管する際は、以下のポイントを守りましょう。
1.乾燥剤を使用する
収納ケースやバッグの中に乾燥剤を入れることで、湿気を防ぎます。
2.風通しの良い場所で保管
直射日光や高温を避けつつ、定期的に空気を入れ替えると良いです。
3.布袋に入れる
革専用の通気性の良い布袋に入れて保管することで、ほこりや汚れを防げます。
クロコダイル製品の日常の手入れ方法
日常的な手入れも、カビを防ぐ上で重要です。
- 乾いた柔らかい布で表面を拭く使用後に軽く拭き取ることで、表面の汚れや油分を取り除きます。
- 専用クリームでケアクロコダイル専用のクリームを使用し、定期的に保湿を行うと革が乾燥しにくくなります。ただし、使い過ぎには注意してください。
- しみを早めに取り除く水滴や油汚れが付いた場合は、早めに拭き取りましょう。放置すると、表面が変色したりカビの原因になります。
カビが発生した場合の対処法
万が一カビが発生してしまった場合の対処法を紹介します。
- 軽度のカビの場合乾いた布やブラシで表面のカビを拭き取り、その後アルコールを含まない革専用クリーナーでケアします。
- 重度のカビの場合無理にこすらず、専門のクリーニング業者に相談してください。自力で処理すると革を傷める恐れがあります。
バッグの表面にカビが生えた場合、一時的に取り除くことはできますが、組織の内部まで取り除くことができない為、しばらくするとまたカビが生えてくることがよくあります。完全にカビを除去するのは難しいといえます。
またバッグの内部にカビが生えた場合は弊社では内袋ごと新しいものにそっくり交換しております。
まとめ
クロコダイル製品は高級で美しい反面、適切な手入れと保管が必要です。
特にカビは大敵です。カビを寄せ付けないために日常的に表面を拭き、しみや汚れを残さないことや風通しの良い場所で乾燥剤を使って保管することなどこれらのポイントを守れば、大切なクロコダイル製品を長く愛用することができます。
執筆者 代表取締役 武知淳一
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