そのクロコダイル、本物ですか?牛革の型押しですか?偽物の見分け方

目次
はじめに
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高級感と個性的な風合いで人気の「クロコダイルレザー」。
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しかし市場には、本物そっくりの「牛革の型押し」や「フェイクレザー」が数多く流通しています。
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高価な買い物だからこそ、見分け方を知っておきたいところ。
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この記事では、本物のクロコダイルレザーと偽物(型押し牛革や合成皮革)との違いを、財布などの革小物を中心に解説します。
1. 本物のクロコダイルレザーとは
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クロコダイルレザーは、主にナイルクロコダイル、ポロサスクロコダイル(イリエワニ)、シャムワニなどの本物のワニ革。
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一枚一枚が唯一無二のウロコ模様を持ち、天然素材として非常に高い価値があります。
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高級ブランド(例:エルメス、グッチ・モラビト等)で使用されることが多い。
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しなやかで軽く、使い込むほどにツヤが増し、経年変化を楽しめるのも魅力。
2. 牛革の型押しレザーとは
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通常の牛革に、クロコダイルのウロコ模様をプレス加工(型押し)したものです。
この模様は、写真製版技術を用いてリアルなウロコ模様を再現した金型を使って、牛革に高圧で転写されます。そのため一見すると本物と見分けがつかないほど精巧に仕上げられています。
しかし、模様は機械的に均一で、本物のような自然なバラつきや個体差がありません。よく見ると、ウロコの大きさや形が一定で、パターンが繰り返されているのが特徴です。
本物に比べて価格が数分の一程度と手ごろで、主にファッション性を重視したアイテムに使われます。
耐久性は高いものの、経年による自然な風合いの変化(エイジング)は限定的です。
3. 偽物のレザーの種類
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【型押し牛革】:天然の牛革にクロコ模様を押し加工。天然素材だが、クロコダイルではない。
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【合成皮革(フェイクレザー)】:ポリウレタンや塩ビで作られた人工素材。価格は安いが、劣化が早く、本物とは大きく異なる。
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【リサイクルレザー】:本革の端材を再利用したもの。表面は本革風でも、耐久性や質感は劣る。
4. 本物と偽物の見分け方
以下のポイントで本物と偽物を見分けることができます。
◆ ウロコの模様
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本物:模様に個体差があり、ウロコの大きさや形が不均一。
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型押し牛革:同じサイズのウロコが規則的に並んでいる。パターンが繰り返されている場合も。
◆ 触感(手触り)
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本物:しっとりとした滑らかさ、柔軟性がありながらハリもある。
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偽物:表面が硬い、または逆にビニールのようにペタペタする。
◆ 染色とツヤ
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本物:染色された後でも、ウロコの谷間に濃淡が出て、深みのある色合い。
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偽物:色が一様で不自然。人工的な光沢が目立つことも。
◆ 重さ
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本物のクロコダイルレザー財布は意外と軽い(薄くても強度があるため)。
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型押しやフェイクは、芯材が厚く重くなることが多い。
5. ブランドと信頼性
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有名な高級ブランドや日本の老舗革工房では、素材の証明書を発行しているところもある。
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「CITES証明書」や「産地証明」があるかどうかもチェックポイント。(弊社では製品ごとにCITESまたは原産地証明のコピーを保管しております。)
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ブランドによっては、型押しクロコと明記している場合もあるため、記載内容をよく確認。
6. クロコダイルレザーの価値
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レザー市場では、希少価値が年々高まっており、特に「ポロサス」は1枚数十万円することも。
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ブランド製品はもちろん、職人が手作業で作る財布やベルトなども高値で取引される。
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一部高級ブランドの製品は高級革としての資産価値も期待されるため、メンテナンスや保管も重要。
7. 財布などの小物での違い
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本物のクロコダイル財布は、縫製が細かく丁寧。ウロコの模様を活かす配置がされている。
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内側にロゴ刻印や素材表示があることが多い。
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ファスナーや金具も高品質なもの(YKK)を使用しており、細部に手抜きがない。
8. まとめ:信頼のおける店舗での購入がおすすめ
- 近年はパッと見ただけでは本物か偽物(型押し)か見分けがつかない精巧なものも出回っているため、実際には手触り等で判断しなければわからないものがあるのも事実です。偽物をつかまされないよう信頼できるブランド・販売店、百貨店での購入をおすすめします。
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